どこで乗る？鹿児島の離島に行けるフェリーの情報
本島と離島を行き来できるフェリーは、広大な鹿児島を観光するためには欠かせません。今回は、様々な島へ行くにはどのフェリーに乗ったらいいのか分かるように、航路や乗り場、料金などのフェリー情報を載せています。上手にフェリーを活用して、観光の幅を広げましょう！
獅子島に行けるフェリー
獅子島（ししじま）は、出水郡長島町にある鹿児島最北端の島です。柑橘系の栽培やブリ・タイなどの漁業が盛んです。また、化石の観察ができることでも有名です。
獅子島へは“フェリーロザリオ”
フェリーロザリオ（天長フェリー）は、鹿児島県長島町の諸浦港（しょうらこう）から獅子島を経由し、熊本県天草市の中田港を結ぶカーフェリーです。1日8便（そのうち1便は諸浦港から中田港の直行便）で、所要時間は約55分です。諸浦港から獅子島までは、約20分で到着します。
【諸浦港から獅子島までの運賃】
・旅客運賃：大人360円、子供180円
・車両運賃：1,360円～（車長により異なる）
航路＆乗り場
フェリーロザリオの航路は、諸浦港～獅子島（片側港）～中田港です。
【乗り場】
・諸浦港：鹿児島県出水郡長島町諸浦２５４ 付近
・片側港：鹿児島県出水郡長島町獅子島１１８ 付近
観光情報
■化石観察パーク
獅子島は、日本有数の化石産地です。アンモナイトや爬虫類の化石などが発見されています。化石観察パークでは、化石の観察や収集体験ができます。ファンにとても人気が高いようです。
■柑橘狩り、釣り体験
獅子島では、紅甘夏、甘夏、デコポン、ポンカンなどが生産されています。季節限定で、紅甘夏狩りやポンカン狩りが行えるようです。また、海では釣り体験のほか、たこつぼ漁やごち網漁体験もできます。
https://www.town.nagashima.lg.jp/shishijima/
事業者
フェリーロザリオは、天長フェリー株式会社が運営しています。
甑島に行けるフェリー
甑島（こしきしま）は、薩摩川内市に属する島です。上甑島、中甑島、下甑島などの島からなる列島で、甑島列島とも呼びます。ナポレオン岩などが有名です。
甑島へは“フェリーニューこしき”
フェリーニューこしきは、鹿児島本島と甑島列島を結ぶカーフェリーです。いちき串木野市の串木野新港から甑列島の北部に位置する里港、中部に位置する鹿島港、南部に位置する長浜港の順に進航します。1日2便、所要時間は最短75分（串木野新港～里港）です。
もう一つ、本島と甑島を結ぶ「高速船 甑島」があります。薩摩川内市の川内港から里港、長浜港の順に進航します。1日2便（春・夏は臨時便あり）、所要時間は最短50分（川内港～里港）です。こちらは車両を乗せられません。
【フェリーニューこしき運賃】
・旅客運賃：大人2,300円、小人（小学生以下）1,150円
・車両運賃：6,910円～（車長により異なる）
【高速船 甑島運賃】
・旅客運賃：大人3,380円、小人（小学生以下）1,700円
航路＆乗り場
フェリーニューこしきの航路は、串木野新港～里港～鹿島港～長浜港です。
高速船 甑島の航路は、川内港～里港～長浜港です。
【フェリーニューこしき乗り場】
・串木野新港：いちき串木野市西薩町12番地
・里港：薩摩川内市里町里1619
・鹿島港：薩摩川内市鹿島町藺牟田562
・長浜港：薩摩川内市下甑町長浜920-3
【高速船 甑島乗り場】
・川内港：薩摩川内市港町京泊6131番地23
・里港：薩摩川内市里町里1619
・長浜港：薩摩川内市下甑町長浜920-3
観光情報
■こしき周遊きっぷ
和風モダンな内装の高速船 甑島で、美しい甑列島を優雅にクルージングできます。
※予約制（前日16：00まで）
■マリンスポーツ
激しい波の浸食によって切立った崖や、緑豊かな原生林が特徴の甑島では、シーカヤックやスキューバーダイビングなど、大自然を満喫できるマリンスポーツもおすすめです。
事業者
フェリーニューこしき、高速船 甑島は、甑島商船株式会社が運営しています。
三島村に行けるフェリー
三島村は、竹島、硫黄島、黒島の3つの島からなる自然豊かな村（島）です。大名竹に覆われた竹島、火山島の硫黄島、大自然の黒島とそれぞれ特徴があります。
三島村へは“フェリーみしま”
フェリーみしまは、鹿児島本島と三島村（竹島、硫黄島、黒島）を結ぶカーフェリーです。鹿児島市の鹿児島港から竹島港、硫黄島港、黒島の大里港、片泊港の順に進航します。週4便、所要時間は最短180分（鹿児島港～竹島港）です。
運航スケジュールは毎月変わります。また、鹿児島港を基準に、フェリーが出港する日、入港する日、出入港（日帰り）する日といったスケジュールが組まれています。
注意点として簡単に言うと、三島から鹿児島港に戻れない日があるということです。旅行の計画は、フェリーの出航日に合わせる必要があります。
運航スケジュールは、1ヶ月前までには三島村のHPで公開されていますので、必ずご確認ください。
【運賃】
・旅客運賃（2等）：大人3,600円、小人（小学生以下）1,800円
・車両運賃：15,260円～（車長により異なる）
航路＆乗り場
フェリーみしまの航路は、以下の通りです。
【出港日】
鹿児島港（9：30発）～竹島港～硫黄島港～大里港～片泊港
※この日は鹿児島港に戻れません。フェリーは、片泊港に到着後、次の入港日まで黒島に泊まります。
【入港日】
片泊港（8：00発）～大里港～硫黄島港～竹島港～鹿児島港
※この日は鹿児島港から三島には行けません。
【出入港日（日帰り）】
鹿児島港（9：30発）～竹島港～硫黄島港～大里港～片泊港～鹿児島港
※戻りの際、竹島港、硫黄島港、大里港には行かず、鹿児島港に直行します。
※一部の運航において、鹿児島港から三島村各港を通った後、枕崎漁港に向かう便があります。その場合、出入港時間が変わりますのでご注意ください。
【乗り場】
・鹿児島港：鹿児島市本港新町（南ふ頭３号上屋）
・竹島港：鹿児島郡三島村大字竹島（三島村竹島港待合所）
・硫黄島港：鹿児島郡三島村硫黄島（三島村役場 硫黄島出張所）
・大里港：鹿児島郡三島村大字黒島（三島村大里港待合所）
・片泊港：鹿児島郡三島村大字黒島（片泊港）
観光情報
■竹島の観光＆見どころ
竹島は、島全体を大名竹 (りゅうきゅうちく)に覆われた島です。海岸は崖が多く、そこからは透き通ったマリンブルーの海を観ることができます。釣りやダイビングなど、絶好のスポットが数多くあります。
■硫黄島の観光＆見どころ
活火山のエネルギーがあふれる硫黄島では、褐色に変色した神秘的な海のグラデーションが観られます。様々な温泉が湧出していて、そのなかでも岩場にわき出した天然の露天風呂“東温泉”は秘湯ファンに人気があります。
■黒島の観光＆見どころ
黒島は森林が多く、様々な動物や植物を観ることができる自然豊かな島です。島の周囲には多くの離れ瀬があり、絶好のフィッシングポイントとして釣りマニアに知られています。
事業者
フェリーみしまは、三島村が運営しています。
十島村に行けるフェリー
十島村は、有人7島と無人5島からなる村です。トカラ（列島）とも呼ばれています。火山、珊瑚礁、温泉など、島によってそれぞれ特色をもっているのが特徴です。
十島村（トカラ列島）へは“フェリーとしま”
フェリーとしまは、鹿児島港からトカラ列島の十島村（有人7島）を経由し、奄美大島の名瀬港を結ぶカーフェリーです。鹿児島港から口之島港、中之島港、諏訪之瀬島港、平島港、悪石島港、小宝島港、宝島港、名瀬港の順に進航します。週2便、所要時間は最短6時間15分（鹿児島港～口之島港）です。
鹿児島港から名瀬港までは、2日かけて運航します。1日目は鹿児島港を23：00に出発し、日をまたいで2日目の15：40に名瀬港へ到着します。戻りは、名瀬港を2：00に出発し、当日の18：50に鹿児島港へ到着します。
目的地にもよりますが、移動だけでも約2日分かかりますので、十島を満喫するなら旅行日数を多めにとる必要があります。
【運賃】
・旅客運賃（２等）：大人6,180円～、小人3,090円～
・車両運賃：16,650円～（車長により異なる）
※記載している数字は、鹿児島港～口之島港の運賃です。
航路＆乗り場
フェリーとしまの航路は、鹿児島港～口之島～中之島～諏訪之瀬島～平島～悪石島～小宝島～宝島～名瀬港です。
※「鹿児島港発」の便は、毎週月・金曜日の23：00に出発。名瀬港着は、毎週火・土曜日の15：40です。
※「名瀬港発」の便は、毎週水・日曜日の2：00に出発。鹿児島港着は、当日の18：50です。
【乗り場】
・鹿児島港：鹿児島市本港新町（南ふ頭４号上屋）
・名瀬港：奄美市名瀬佐大熊町2474（佐大熊岸壁）
※十島各港の乗り場は省略しています。
観光情報
十島村は、有人7島と無人5島からなる村です。火山、珊瑚礁、温泉など、島によってそれぞれの特色をもっているのが特徴です。各島ではどんな観光ができるのか、島別に特徴や観光スポットを分かりやすく紹介している十島村のサイトがありますので、興味がある方はそちらをご覧ください。
事業者
フェリーとしまは、十島村が運営しています。
その他の離島に行けるフェリー
鹿児島には、種子島や屋久島、奄美群島など、ほかにもたくさん離島があります。ここでは全部を紹介しきれませんので、ほかの離島に行けるフェリーの情報を知りたい方は、下記のページをご覧ください。
運航状況のご確認を忘れずに
天候や海上のシケなどで、欠航することがありますので、フェリーを利用する際は運航状況の確認を忘れずにしましょう。確認方法は、ホームページまたは営業所へ直接電話で問い合わせましょう。
鹿児島にあるフェリーをうまく活用すれば、観光の幅が広がります。
ご紹介した情報を参考にして、充実した観光・旅行を楽しんでください。
