印象的でおもしろい！福岡県にあるちょっと変わったユニークな駅

鉄道マニアでも駅マニアでもない、素人の私が見て単純におもしろいなぁと感じたユニークな駅をご紹介します。インパクトがあったり、珍しさがあったり、どれも印象的で心に残るものばかりです。ちょっとした発見でテンションが上がりました！もし、近くを通る機会があったら、ぜひ寄ってみてくださいね。

福岡のちょっと変わったおもしろい駅

戦闘機が着地した“太刀洗駅”

まるで、戦闘機が着地したかのような変わったシルエットが特徴の“太刀洗駅”は、朝倉郡筑前町にある無人駅です。旧国鉄の大刀洗駅舎で、もともと大刀洗平和記念館として親しまれていた「太刀洗レトロステーション」の隣にあります。

レトロと歴史を感じる“太刀洗レトロステーション”

歴史を実際に、見て・触れて・体感できる貴重な施設「太刀洗レトロステーション」では、昭和史を語る貴重な品々の展示や、戦時中のまま保存された太刀洗駅舎の「線路地下道」の見学ができます。施設内には「レトロカフェ」や美術品の展示・即売コーナーなどがあり、ここではレトロと歴史が感じられます。

キリンビール福岡工場の臨時バスが運行

太刀洗駅は、キリンビール工場の最寄り駅です。春はポピーのシーズン、秋はコスモスのシーズンに合わせ、太刀洗駅とキリンビール福岡工場を結ぶ臨時バスが運行されます。

太刀洗駅の見どころ＆変わったところ
・戦闘機Tー33が設置されている
・キリンビール工場の最寄り駅
・大刀洗平和記念館
・太刀洗レトロステーション

カッパの形をした“田主丸駅”

カッパの形をしたおもしろい“田主丸駅”は、久留米市田主丸町にある九州旅客鉄道久大本線の駅です。この可愛い駅舎のデザインは、浮羽工業高校の生徒さんがスケッチした河童がそのまま採用されているようです。

カッパの資料館に、カッパカレーまで…

駅舎の1階には、カフェ「KAPATERIA」があり、そこではケーキやジェラートのほか、河童のマカロンやカッパカレーなど、ちょっと変わった料理やスイーツが提供されています。また、駅舎の2階には河童の資料館があり、ホームにはカッパのオブジェまでもがあります。田主丸駅は、まさにカッパ尽くし！河童好きの方、必見です。

田主丸駅の見どころ＆変わったところ
・カフェ「KAPATERIA」
・河童の資料館
・カッパのオブジェ
・河童のマカロン、カッパカレー

奇抜なデザインの“犀川駅”

みやこ町にある平成筑豊鉄道田川線の“犀川駅”は、ゴツゴツ尖った奇抜なデザインが特徴のちょっと変わった駅です。この駅は、穏やかな川が流れるのどかな風景の中に突如として現れます。

駅舎はサイをイメージ？交流の場としても機能

駅とは思えないほど奇抜なデザインの犀川駅は、木材でコーディングされた駅舎の外装と、そびえ立つガラス張りのタワーが印象的です。駅舎内には、巨大な杉の根株が飾られ、タワーの中には、高さ約16メートルのヒノキ（樹齢400年）が立っています。

この尖ったデザインの舎内に入ると、図書コーナーや多目的ホール、町民ホールに会議室、また喫茶店もあり、駅としてだけでなく交流の場としても利用できるようになっています。

ちなみに、駅舎は動物の「サイ」をイメージしてデザインされているようです。犀川（さいがわ）だけに「サイ」なのか…真相は聞いておりませんが、このインパクトのある駅舎は犀川町のシンボルとして、また地域社会交流の場としても活躍しているようです。

犀川駅の見どころ＆変わったところ
・奇抜なデザイン
・巨大な杉の根株
・樹齢400年のヒノキ
・交流の場「ユータウン犀川」

迫力がすごい“船尾駅”

写真では伝わりにくいかもしれませんが、これは田川市にあるJR九州後藤寺線の“船尾駅”です。駅舎もない小さな無人駅ですが、真横に超巨大セメント工場がある少し変わった駅です。

巨大セメント工場の迫力は圧巻

かつて船尾駅は、石灰石の積み出し専用に作られた駅で、たくさんの機関車が走り活気にあふれていたそうです。また、セメント工場のちりが積もって構内が真っ白になる光景が異様で、鉄道ファンの注目を集めていたようです。しかし現在は、昔あった二階建ての駅舎は取り壊され、今はただ広い構内と小さな待合室だけが残っている状況です。

駅自体は少し寂しさを感じますが、真横にある巨大な工場の姿は迫力があり、その存在感に圧倒されます。他ではなかなか体感することができない、圧巻の光景がここでは見られます。

のどかなでシンプルな“池尻駅”

この駅は、田川郡川崎町にあるJR日田彦山線の“池尻駅”です。個人的にお気に入りの駅です。壁もなく、ただ瓦の屋根がベンチを覆っている待合場所ですが、そこでは心地よい風が吹き抜け、周囲も静かなのでのんびり電車を待つことができます。そんなのどかな風景が心を落ち着かせてくれるので気に入っています。

荒れた駅からシンプルな駅に

池尻駅は無人駅で、ロータリーは広くゆとりがあり、長くまっすぐなホームが特徴です。昔は、出札口や窓などは板打ちされた、少し荒れた古い木造駅舎がありましたが、今は取り壊され、駅舎跡に屋根付きベンチが新築されました。

床屋さんと一体になった“中泉駅”

一見、床屋さんにしか見えないこの駅は、直方市にある“中泉駅”です。駅舎は、理容店「おしゃれステーションふじた」が併設された珍しい作りが特徴です。駅自体は無人駅ですが、建物内に床屋さんがあるので完全な無人というわけではありません。

かつては貨物線分岐駅として活気があったようですが、昔使われていたところは雑草に覆われ、現在は広い構内がそのまま残っている状態です。とても静かな駅ですが、床屋さんと一体となった駅は珍しいので、これからもそのユニークな姿を残し続けてほしいです。

まるで、お城の入口のような“名島駅”

この写真は、福岡市東区にある“名島駅”です。昔は少し寂れた小さな駅でしたが、現在はお城のような立派な佇まいの駅へと生まれ変わっています。

名島城をイメージしたデザインのいい駅

名島駅は、かつて存在した名島城にちなみ、駅舎は和風の造りとなっています。まるで、お城の門のような堂々とした入口が印象的で、数ある西鉄貝塚線の駅の中でも一番デザインにこだわっているように思えます。駅の周辺もキレイに整備されているので、その特徴的な姿は余計に目立っています。

歴史を感じる“太宰府駅”

全国的にも有名な“太宰府駅”は、太宰府天満宮をイメージした改装が27年ぶりにされ、駅舎の内外装が朱色に塗り替えられました。ホームには、太鼓橋風の欄干や梅をモチーフにした照明などが配置され、太宰府天満宮とマッチしたデザインとなっています。

新元号「令和」の影響で、観光客が増え続ける駅

以前からも多くの観光客が訪れる太宰府は、新元号「令和」が発表されて以降、ゆかりの地とされた太宰府に全国から続々と観光客が押し寄せています。古代の大宰府と万葉集を解説したチラシやパネルなどが作られ、また外国人観光客が増える中、英語や中国、韓国語での案内表記も設置されています。

九州最古の駅“博多駅”

博多駅は、九州鉄道開業当時から存在する九州最古の駅の一つです。昔は少し古臭い感じがしていましたが、現在は綺麗に改装され、多くの人々を出迎える九州の玄関口として活躍しています。

幻想的なイルミネーションが美しい駅

博多駅は、お土産屋や飲食店がたくさん入っている近代的でとても綺麗な駅ですが、この駅で特に注目したいのがイルミネーションです。クリスマスなど冬の時期になると、幻想的な光が駅前の広場に灯ります。老若男女問わず、誰もが立ち止まってしまうほどの美しさです。この光景は毎年見ることができるので、訪れた際は必見です。